毎日小学生新聞コラム

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トッププレイヤーの実戦例 ー ポール・モーフィーの名局

今回は実戦例を紹介します。1858年の試合で、白は当時のトッププレーヤーのポール・モーフィーです。この試合で、モーフィーは盤を見ずに指したと言われています。1.e4 e5 2.Nf3 d6 3.d4 Bg4?! 4.dxe5 Bxf3 5....
ストラテジー

中央を押さえつつキングを守る

今まで数回にわたって駒得のテクニックを勉強してきましたが、常にチャンスがあるわけではありません。特に最初の配置ではすぐに決め手があることは少ないので、自分でチャンスを作り出す必要があります。 今回は、序盤の駒の出し方の一例を紹介します。 具...
タクティクス

基本手筋③ ー ディスカバードアタックとは

今回は、ディスカバードアタックと呼ばれる手筋を紹介します。 ディスカバードアタックとは、駒の利き筋をふさいでいる駒を動かすと同時に、他の敵駒を狙うことで、一度に二つの駒を狙う手筋です。ダブルアタックと同じく一度に二つの駒を狙われた相手は片方...
タクティクス

世界チャンピオンのダブルアタック ー ラスカーによる名コンビネーション

今回は1889年に行われたラスカー対バウアーの対局からのワンシーンをお届けします。 ちなみにラスカーは第2代の世界チャンピオンです。 図1で白番です。白が押していますが、ここからどのように決めるかが腕の見せ所です。1.Bxh7+! ビショッ...
タクティクス

基本手筋② ー ダブルアタックのパターンを覚えよう

前回に引き続きダブルアタック(両取り)の例を見ていきましょう。 白番です。黒のキングが狙いやすい位置にいます。1.Rf7+(図2) h7の黒キングとb7の黒ビショップの両取りで、黒ビショップを取ることができます。ちなみに1.Re7+でもよさ...
タクティクス

基本手筋① ー 二つの駒を狙うダブルアタック

今回は最も基本的な駒得の手筋としてダブルアタック(両取り)を紹介します。 チェスでは一度に一つの駒しか動かせないため、同時に2つの駒を狙えばそのうちのどちらか片方は必ず取れるわけです。では具体例を見ていきましょう。解説を見る前にまずは自分の...
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駒の価値を知って有利な取り合い(交換)をする

いきなりチェックメイトに持ち込むのは至難の技です。 今回から、どのように優位を築くか具体的なテクニックを紹介します。 一番分かりやすい優勢は駒得です。戦力で優位に立てば少しずつ相手を追い詰めることができるわけです。 各駒の力はもちろん状況に...
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ベーシックメイト③ ー ルークとキングで詰めるには

今回はルークとキングで相手のキングを詰める方法を勉強しましょう。 クイーンと比べるとルークは斜めには動けない分、相手キングを詰めるのに工夫が必要となります。図1で白番として始めます。1.Ra6+(図2) 1マス挟んでお互いのキングが向かい合...
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ベーシックメイト② ー クイーンとキングで追い詰める

今回はクイーンとキングの連携プレイで相手のキングを追い詰めます。 図1で白番として始めてみましょう。1. Qf5(図2) クイーンで相手キングが動ける範囲を制限します。黒キングは赤矢印よりも内側しか動けません。1...Kc6 2.Qe5  ...
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ベーシックメイト① ー 少しずつ相手キングを盤の隅へ

今回は2つのルークで相手のキングを追い詰める手順を紹介します。 図1の図で白番として話を進めていきましょう。1.Rh3(図2) チェックは掛けずに、相手のキングが渡れないライン(図中赤矢印)を作って動ける範囲を制限します。1...Kf4 2...