今回は、ディスカバードアタックと呼ばれる手筋を紹介します。
ディスカバードアタックとは、駒の利き筋をふさいでいる駒を動かすと同時に、他の敵駒を狙うことで、一度に二つの駒を狙う手筋です。ダブルアタックと同じく一度に二つの駒を狙われた相手は片方の駒をあきらめざるを得ません。
3例紹介します。
まずは【図1】で白番です。
1.Nf5!【図2】 f5のナイト(N)でg7の黒ビショップ(B)を狙いつつ、e3の白ビショップがb6の黒クイーン(Q)を狙っています。黒はクイーンを逃がさなくてはならないので、白はg7のビショップを取ることができます。 続いて【図3】で白番です。
1.d6+!【図4】
b3の白ビショップでチェックを掛けると同時に、d6のポーンで黒クイーンを狙っています。黒はキング(K)を逃がさなくてはならないので、そのすきに白は黒クイーンを取ることができます。
最後に【図5】でこれも白番です。
1.Ng5+!【図6】
h7とb7を同時に狙っています。h7のポーンを取られると致命的なので、g5の白ナイトを取らなくてはなりません。
1…Qxg5 2.Bxb7
a8のルーク(R)の逃げ場がなく白の駒得確定です。
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