相手が形を崩すのを強要する

 連続王手を掛けなくてはならない詰め将棋と違って、詰めチェスではチェックの連続でなくても規定の手数で詰めれば正解となります。
 今回は、チェックではない手で相手が形を崩すのを強要する例をお見せします。2問ありますが、どちらも3手メイトです。
 いつもよりも難しいかもしれませんが、黒をチェックメイトできる手をじっくり考えてみてください。

図1 白番 3手メイト

図1
白番 3手メイト



図2 白番 3手メイト

図2
白番 3手メイト


解答

【図1】
1.Bf6!
 このビショップを取るのを強制してステイルメイト(引き分け)を防ぎつつ、黒キングの包囲網を作ります。ちなみに棋譜の最後の〝!〟は手を評価する記号で、好手であることを表します。
1…gxf6 2.Kf8
 狙いは3.Nf7#ですが、黒にはこれを防ぐ手立てがありません。
2…f5 3.Nf7#(図3)
図3

図3



【図2】
 動ける駒が多く、いろいろな場合を考えなければならない難問です。
1.Rd7?
 ルークを犠牲にします。この位置に黒ナイトをおびき出すことがポイントとなっています。
1…Nxd7
 このルークを取らないでいると、2.Nf6#です。
2.Nc6
 何の変哲もない一手ですが、
2…Nc5
 黒はf6のマスを押さえていて、3.Nf6#を防いでいるナイトを動かすほかに手がありません。このように悪手しか残されていない状態を「ツークツワンク」といい、チェスの終盤戦では非常に重要な概念です。
3.Nf6#(図4)
図4

図4



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