チェスでの最短チェックメイトは2手で、手筋も割とシンプルです。
では最短でのステイルメイト、つまり手詰まりは何手で実現できるのでしょうか。
チェックメイトの時と比べると手順は複雑になりますが、最短手順は10手です。手順が不自然すぎて人間の頭で考えるのは難しく、コンピューターによって割り出されたようです。今回はその手順を紹介したいと思います。
1.c4 h5 2.h4 a5 3.Qa4 Ra6 4.Qxa5 Rah6 5.Qxc7 f6 6.Qxd7+ Kf7 7.Qxb7 Qd3 8.Qxb8 Qh7 9.Qxc8 Kg6 10.Qe6(図)
黒はチェックされていないので、パスできればキングを取られませんが、何か手を指すと黒キングが必ず取られてしまうため、指せる手がありません。見事に黒の駒が身動きが取れなくなっており、ステイルメイトです。
黒は自分の駒を邪魔するような手を連発しているので、序盤においては反面教師にできる部分もあるかもしれませんが、基本的にはトリビアですね。
動画でも動きをぜひご覧ください。